認知心理学とは?思考・記憶・知覚・判断・問題解決の仕組みをわかりやすく解説!

心理学

このブログでは、心理学と哲学を通じて『心』を探求し、心理学と哲学で心の謎を解く思考実験を使って深い問いに答えていきます。私たちの行動や認知、意識の本質を理解するために、これらの学問をどのように融合させることができるのでしょうか?

認知心理学とは?

認知心理学とは、人間の「心の働き」を研究する心理学の一分野です。特に 「考える」「覚える」「見たり聞いたりする」「判断する」「問題を解決する」 などの仕組みを明らかにすることを目的としています。

昔の心理学(行動主義心理学)は、人の行動だけを観察して研究していましたが、認知心理学は 「頭の中でどのように情報を処理しているのか?」 に注目する点が特徴です。

この研究によって、 「脳が情報を受け取り、整理し、記憶し、使う仕組み」 が分かってきました。そして、学習の工夫や、医療、AI(人工知能)の開発など、いろいろな分野で役立っています。

例えば…
勉強の効率を上げる方法(教育分野)
記憶力を改善する治療法(医療分野)
使いやすいアプリやWebサイトのデザイン(ユーザーインターフェース)

などに応用されています。

まずは認知プロセスである、 思考、記憶、知覚、判断、問題解決 について詳しく解説していきましょう。

思考

「思考」とは、 物事を考えて答えを出すこと です。私たちは毎日、何かを考えて決めたり、問題を解決したりしています。

例えば…
朝ごはんは何を食べよう?(選ぶ)
宿題の答えをどう出そう?(解決する)
友達の話の意味を考える(理解する)

このように、思考は 「考える力」 そのものです!

思考の2つのタイプ

そして思考は大きく分けて 「素早く決める思考」「じっくり考える思考」 があります。

直観的思考素早く決める

経験や勘を頼りに、一瞬で判断する。

例)なんとなく、この道を行けば駅に着きそう!

分析的思考じっくり考える

いろいろな情報を整理し、理論的に考える。

例)地図を見て、一番早く駅に行ける道を考えよう!

思考を支える4つの要素

さらに「思考」は、 物事を考えて答えを出すこと ですが、そのためには 4つの大事な要素 があります。思考が上手く働くことで、私たちはスムーズに考え、判断し、問題を解決できます!

①知識

すでに知っている情報や経験のこと。

例)「リンゴは赤い」と知っている

💡 知識が多いほど、考えやすくなる!

②理解

知識をつなげて、意味をしっかり把握すること。

例)「リンゴは赤い」+「熟すと甘い」= 赤いリンゴは甘い!

💡 ただ覚えるだけでなく、意味をしっかり考えることが大切!

③推論

知っていることから、新しいことを考え出す力。

例)「これは赤い」→ もしかしてリンゴ?

💡 知識を組み合わせて、新しい考えを作るのが推論!

④判断

いくつかの選択肢から、最もよい答えを選ぶこと。

例)「リンゴとナシ、どっちを食べる?」 → リンゴ!

💡 情報を整理し、最適な答えを決める力が判断!

記憶

「記憶」とは、 見たり聞いたりしたことを覚え、あとで思い出す力 のことです。


例えば…
友達の名前を覚える(人の記憶)
学校で習ったことを思い出す(知識の記憶)
自転車の乗り方を忘れない(体で覚える記憶)

私たちは毎日 「記憶する → 必要なときに思い出す」 を繰り返して生活しています!

記憶の3つのステップ

記憶には 「覚える」「保管する」「思い出す」 の3つのプロセスがあります。

記銘

新しいことを頭に入れること。

例)「今日の英単語は ‘apple’ !」(単語を覚える)

保持

覚えたことを頭の中にしまっておくこと。

例)「何度も練習して、英単語を忘れないようにする。」

想起

必要なときに記憶から取り出すこと。

例)「テストで ‘apple’ の意味を思い出す!」

記憶の種類

記憶には 短い時間覚えておく記憶長く覚えておく記憶 があります。

短期記憶

一時的に覚えている記憶。

例)電話番号を一瞬だけ覚える

長期記憶

ずっと覚えている記憶。

例)自分の名前、九九、国の名前

手続き記憶

体で覚えている記憶。

例)自転車の乗り方、ピアノの弾き方

記憶をしっかり定着させるには…

何度も繰り返す!(英単語を毎日練習する)
関連づける!(「apple=りんご」とイメージで覚える)
声に出して覚える!(音読すると記憶しやすい)

記憶は、 勉強・仕事・日常生活のすべてに役立つ力です。
うまく記憶を活用して、賢く考えられるようになりましょう!

知覚

「知覚」とは、 目・耳・手などの感覚を使って、まわりの世界を感じ取り、理解すること です。
私たちは 「見る」「聞く」「触る」 ことで情報を得て、それを脳が処理して意味を理解します!

例えば…
遠くに赤いものが見える → 「あれはリンゴかも?」と気づく(視覚)
友達の声を聞く → 「あ、〇〇さんが話してる!」とわかる(聴覚)
氷を触る → 「冷たい!」と感じる(触覚)

知覚があるから、私たちは 周りの世界を正しく認識 できる!

知覚の2つのタイプ

知覚も大きく分けて 「すぐに感じ取る知覚」「じっくり考える知覚」 があります。

直観的知覚すぐに感じ取る

経験や感覚で、すぐに物事を認識する。

例)暗い部屋で人影を見て「誰かいる!」とすぐに気づく

分析的知覚じっくり考える

情報を整理して、何かをしっかり判断する。

例)遠くに見えるものが赤くて丸い → 「リンゴかな?トマトかな?」と考える

知覚を支える4つの要素

さらに「知覚」は、 情報を集めて、正しく理解する力 ですが、そのためには 4つの大事な要素 があります。知覚が正しく働くことで、私たちは周りの世界をスムーズに認識し、正しく行動できます!

①感覚

五感を通じて情報を得る。

例)「赤いものが見える。」

💡 五感をフル活用して情報を集める!

②認識

見たり聞いたりしたものを理解する。

例)「赤くて丸い → これはリンゴかな?」

💡 知識と経験を使って、何なのか判断!

③分類

似ているものと比べて判断する。

例)「リンゴとトマト、どっちだろう?」

💡 過去の記憶と照らし合わせて正しく分類!

④予測

知覚したものをもとに未来を考える。

例)「赤いリンゴ → 熟していて甘そう!」

💡 知覚の情報を活用して、次の行動を決める!

判断

「判断」とは、 いくつかの選択肢の中から、最もよい答えを選ぶこと です。
私たちは 「何をする?」「どちらが正しい?」 など、日常の中でたくさんの判断をしています!

例えば…
お昼ごはん、ラーメンとカレーどっちを食べよう?(選択)
宿題を今やる?あとでやる?(決断)
道を歩いていて、信号が赤 → 「止まろう!」(安全判断)

判断があるから、私たちは 迷わず行動 できる!

判断の2つのタイプ

判断も大きく分けて 「すぐに決める判断」「じっくり考える判断」 があります。

直観的判断すぐに決める

直感や経験で即座に選ぶ。

例)道が二手に分かれている → なんとなく右へ進む

分析的判断じっくり考える

情報を比べ、慎重に選ぶ。

例)天気予報を見て「今日は雨だから傘を持って行こう!」

判断を支える4つの要素

さらに「判断」は、 より良い選択をする力 ですが、そのためには 4つの大事な要素 があります。知覚が正しく働くことで、私たちは迷わずスムーズに行動できます!

①情報収集

知識を集める。

例)天気予報をチェックする

💡 たくさんの情報を持っているほど、良い判断ができる!

②理解

情報を整理する。

例)「雨が降る=外に出るなら傘が必要」

💡 情報の意味をしっかり理解しよう!

③比較

選択肢をくらべる。

例)「折りたたみ傘 vs 長い傘、どっちがいい?」

💡 選択肢をくらべて、より良いものを選ぶ!

④決定

最適な選択をする。

例)「今日は持ち運びやすい折りたたみ傘を持って行こう!」

💡 情報をもとに、最適な答えを選ぶのが大事!

問題解決

「問題解決」とは、 困ったことや難しいことに対して、答えを見つけること です。
私たちは毎日、 「どうしよう?」「どうすればいい?」 と考えて、問題を解決しています!

例えば…
宿題が難しい → どうやったら解けるかな?(勉強の問題)
バスに乗り遅れた → 別の方法で行けるかな?(移動の問題)
お腹がすいた → 何を食べよう?(生活の問題)

問題解決があるから、私たちは 困ったときにうまく対応 できる!

問題解決の2つのタイプ

問題解決も大きく分けて 「すぐに答えを出す方法」「じっくり考えて答えを出す方法」 があります。

直観的解決すぐに解決する)

経験や感覚を頼りに、一瞬で答えを出す。

例)消しゴムがない → すぐに友達に借りる

分析的解決じっくり考える

情報を整理し、色々な方法を考えて答えを出す!

例)テストの問題が難しい → 公式を思い出し、論理的に解く

問題解決を支える4つの要素

さらに「問題解決」は、 困ったときに自分で考えて対処する力 ですが、そのためには 4つの大事な要素 があります。問題解決が正しく働くことで、最適な方法を実行できます!

①問題の発見

何が問題かをはっきりさせる。

例)「宿題が難しい…どこがわからないんだろう?」

💡 問題の本質を見つけるのが大事!

②情報収集

解決に必要な情報を集める。

例)「教科書を読んでヒントを探そう!」

💡 知識やヒントをたくさん集めよう!

③解決策の考案

いろいろな方法を考える。

例)「友達に聞く?先生に質問する?動画で調べる?」

💡 選択肢を増やして、最適な方法を探す!

④決定

決めた方法を試して、結果を確かめる。

例)「まず教科書を見て、それでもダメなら先生に聞こう!」

💡 試してみて、うまくいかなかったら別の方法を考える!

まとめ

・認知心理学は「思考・記憶・知覚・判断・問題解決」のプロセスを研究する。

・これらの能力は、学習・仕事・日常生活に不可欠。

・知識を増やし、論理的に考える力を磨くことで、より良い選択ができる。

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